2009年02月25日

ゴールドの錬金術的変容(心の変容)と「おくりびと」。

皆様こんにちは〜。
年始にいくつかコラムのテーマを予告しておりましたが、
なかなかゴールドネタにめぐり合えない日々を過ごしておりました。
が、先日アカデミー賞外国語映画賞を受賞された「おくりびと」に
ゴールドの本質である職人魂と誇り、錬金術的変容を感じご紹介!

私の見解ですが、ゴールドの本質とは、地味なほんまもんの輝き(誇り)!

ここ数年、数々のゴールド的な見せ掛けの輝き(虚飾)と
ほんまもんの輝きを見極める眼を磨く事が、
今の激動の時代を生き抜くキーワードのような気がします。

まだこの映画をみていないのですが・・・、(すみませ〜ん)
報道などから推察するに、今回の受賞は映画作成に携わった方々の
それぞれの専門分野にかける情熱と職人芸の賜物だと思います。

そしてもうひとつ。
この映画を選んだ6000人を含めアメリカの人々の心の変容。
強いアメリカンドリーム」から「繊細な癒しの心・ソウルケア」へ。

長く続く戦争や経済危機に直面し、人々の心が疲れ果て、
大きく精神的価値観が変化し、新しい「心の癒し」を求めています。

B41.JPG

B41 上下共にゴールド「叡智のボトル:エルドラド

本木さんは、この映画のきっかけとなった書籍を十数年前に読まれ、
その後いつか映画化されたいと働きかけられていたそうです。

ある出演者の方が、「スタッフみんな賞を取ろうという欲はなく、
いい映画を作ろうという気持ちでした。」と言われていました。

人間生きていくためには、お金や地位や名誉、人からの賞賛を誰もが望み、
分不相応な高いレベルを欲し結果だけを焦って求めると悲劇が訪れます。

最近私が感じた、金メッキ的発言や事件。

* 新聞の見出しから。「米・強欲主義の曲がり角」
先日破綻したアメリカ大手証券会社のCEOの退職金は、約150億。
ビジネス教育の大罪と変革期。最近の学生さんはNPO関係の就職希望者増。

* 小室哲也さんの光と影の人生。

* あるビジネス組合のトップリーダーの方の発言。
 「幸福」という言葉は、「幸せ」の下に「福」がある。
幸せとは、経済的豊かさがすべて。(本気の発言に口あ〜んぐり)

* 日本でここ数年起こった数々の偽装事件。
  ホリエモンから始まり、食品偽装にその他ももろもろ。
「おくりびと」受賞ニュースと「姉歯耐震偽装問題」が同日報道。

  
本当のゴールド喜び・賞賛というのは、こつこつと地道に一歩一歩、
知識を学び知恵を磨き、自分が大好きな事ができる喜びと経験を積み上げ、
長い時間をかけ自分の内面にその自信と誇りを創りあげることです。


自分が目指す目標に向かって、実現したいと一生懸命取り組む事。
その経過の中で身についた技術と知恵は、何物にも変えがたい
お金では買うことの出来ない、自分の中に蓄積された大切な宝物です。

そしてその過程において、人が精神的にも技術的にも成長する、
錬金術的変容人間の心の変容:精神的成長のプロセス!」
修行と鍛錬あるのみなのです!

もちろん一切欲を持つな。
経済的豊かさや地位を望むなと言っているわけではありません〜〜。
ある程度自分の楽しみのための量は、心が壊れない為にも絶対必要!

大切なのは、自分にとっての幸せと豊かさの定義を持つ事!
どのくらい自分に必要で、どのくらい自分がそこに価値を置くか。
「量」なのか「質」なのか。
自分の分や器量のレベルを見極める事。

「自己認識」・「自己価値」・「自分の本質からぶれない」。

B41-2.JPG Dec.Level3.JPG


その為には自分を常に客観視し、本質を見極める眼を磨くこと。
ゴールドの補色のロイヤルブルーのサポートが必要になってきます。


億万長者になりたい。お金がないと幸せじゃないと思う方は、
それだけの辛酸をなめ、心身や人間関係を犠牲にしてまで働き、
その対価として報酬を得ているのだと思います。
でもそれが幸せと思うかどうかの判断基準は、人それぞれ。 


ところで、この映画自体を色に例えると、
クリア(透明・白)とバイオレット・マゼンタ。

日本人独特の死生観や死者に対する繊細なもてなしのこころ
なくなった方に敬意を払い、死での旅「ディパーチャー」の儀式。

人間も自然の一部なので、「死と生」は連鎖しています。

亡くなる方がいる一方、新しく誕生する命もあります。
そうして、知恵や意識を遺伝子や語り継ぎながら、
人から人へと受け継がれていく「命の再生の旅」。


本木さんは、アメリカ配給スタッフの方からこんな話を聞かされたそう。
「日本人の繊細なもてなし方を感じ、非常に心が癒される映画だ。
 世の中大変なことが起きているけれど、シンプルな感情や
 メッセージは伝わると思うから自信を持ってほしい。」

もうひとつ短編アニメーション賞を受賞された「つみきのいえ」も
同じく死や思い出を扱った、心に向き合う作品でした。

どちらも強い主張はしない、でもこころがす〜っと爽やかになる
米国には、新しい癒しをもたらす映画だったのではないのでしょうか。

そして、今後やや心配なゴールドの裏側の側面。
この2つの映画に携わった人々がどのように変容されるのか。
きっと彼らの環境は、激変するでしょうね〜。

大きな賞を受賞後、純粋だった作品や人の心が、メディアや
中には自分の富のために行動する人の大きなうねりに巻き込まれ、
本来の輝きを失い全く違うものや方向に進んでしまう場合があります。

恐らく、本木さんをはじめ携わった方々は、
そんなエセゴールドには惑わされず、
ご自身の本質からぶれないでしょうね〜。ぴかぴか(新しい)

いかがでしたか?
ゴールドコラムは、ユングの理論とも絡めて私見ですが、
また1〜2回お届けできたらいいな〜と思っています。

かわいいお陰様で、このコラムも2月15日で4年目に突入。
訪れてくださった皆様、ありがとうございます!!

一番最初のコラムのテーマカラーは、なんとゴールドでした。
3年間のこのコラムの中に、私自身の錬金術的変容の過程があると思います。

皆様の中にある好きなもの、得意な事。
すぐには見えないし、形もないけど、
是非いくつか見つけて、焦らずゆっくり磨いてね!

あなたの中にある輝く本当の幸せの種に気がつくことを祈って。

パステルカラー けいこでした!

posted by ぱすてるけいこ at 15:05| コラム/オーラソーマ(R) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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